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不欄

ふらん
名詞
1
標準
space without columns
文例 · 用例
渝らぬ契りの誰れなれや千年の松風颯々として血汐は殘らぬ草葉の緑と枯れわたる霜の色かなしく照らし出だす月一片何の恨みや吊ふらん此處鴛鴦の塚の上に。
樋口一葉 別れ霜 青空文庫
恭助は太く疲れて禮服ぬぎも敢へず横に成るを、あれ貴郎お召物だけはお替へ遊ばせ、夫れではいけませぬと羽織をぬがせて、帶をも奧さま手づから解きて、糸織のなへたるにふらんねるを重ねし寐間着の小袖めさせかへ、いざ御就蓐と手をとりて助ければ、何其樣に醉ふては居ないと仰しやつて、滄浪ながら寐間へと入給ふ。
樋口一葉 われから 青空文庫
かくたまさかに取出るにも指の先こわきやうにて、はか/″\しうは得も縫ひがたきを、かの人あらばいかばかり言ふ甲斐なく浅ましと思ふらん、など打返しそのむかしの恋しうて、無端に袖もぬれそふ心地す。
樋口一葉 あきあはせ 青空文庫
我れはその袖をつと捉らへて放つ事をなすまじく、母は嬉しさに物は言はれで涙のみふりこぼし給ふや、父はいかさまに為し給ふらんなど怪しき事を思ひよる。
樋口一葉 あきあはせ 青空文庫
」と技手云へば、種子やまくらんいこふらん、    ひとらかすみにうごくともなし。
宮沢賢治 文語詩稿 五十篇 青空文庫
かれは高野山に籍を置くものだといった、年配四十五六、柔和ななんらの奇も見えぬ、懐しい、おとなしやかな風采で、羅紗の角袖の外套を着て、白のふらんねるの襟巻をしめ、土耳古形の帽を冠り、毛糸の手袋を嵌め、白足袋に日和下駄で、一見、僧侶よりは世の中の宗匠というものに、それよりもむしろ俗か。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
時節もので、めりやすの襯衣、めちゃめちゃの大安売、ふらんねる切地の見切物、浜から輸出品の羽二重の手巾、棄直段というのもあり、外套、まんと、古洋服、どれも一式の店さえ八九ヶ所。
泉鏡花 露肆 青空文庫
幻の寢臺薄暮の部屋つかれた心臟は夜をよく眠る私はよく眠るふらんねるをきたさびしい心臟の所有者だなにものか そこをしづかに動いてゐる夢の中なるちのみ兒寒さにかじかまる蠅のなきごゑぶむ ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
作例 · 標準
昔の新聞のレイアウトを見ると、意図的に不欄を設けて読者の視線を誘導しているのがわかる。
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この古い名簿の書式は、所属先が決まっていない者のために不欄を広めに取ってあるようだ。
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記事の余白をどう処理するか悩んだ末、あえて不欄として残しすっきりとしたデザインにした。
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