夷狄
いてき
名詞
標準
barbarians
文例 · 用例
二千年来伝わった日本人の魂でさえも、打砕いて夷狄の犬に喰わせようという人も少なくない世の中である。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
彼の前には、けばけばしい雜色の衣をきた、夷狄どもが多勢ゐた。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
』『夷狄だ畜生だ、日本人ならよくきけ、君、君たらずといえども臣もって臣たらざるべからずというのが先王の教えだ、君、臣を使うに礼をもってし臣、君に事うるに忠をもってす、これが孔子の言葉だ、これこそ日の本の国体に適う教えだ、サアこれでも貴様は孟子が好きか。
— 国木田独歩 『初恋』 青空文庫
支那人が版圖外の人を夷狄としたと同じである。
— 森鴎外 『古い手帳から』 青空文庫
その政治上の主義としては、彼の上書に、「全体我共は尽忠報国の志士、依而今般御召相応じ去二月中遥々上京|仕り、皇命尊戴、夷狄攘斥之御英断承知仕り度存ずる志にて、滞京|罷存候云々」(文久三年十月十五日上書) とある。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
夷狄を征伐する軍用金を出せとか云って、富裕の町家を嚇してあるく一種の浪人組が近頃所々に徘徊する。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
夷狄は□□よりも賤むべきに、畏くも我が田鶴見の家をばなでう禽獣の檻と為すべき。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
ふだんから云つて聞かせる通り、夷狄の黒船がそれからそれへと押掛けて來て、港を開けの、交易をしろのと、得手勝手のことをいふ。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
作例 · 標準
古代の文献には、隣国の民を夷狄と呼ぶ記述が多く見られる。
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彼らは夷狄の襲来に備え、国境に砦を築いた。
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文明開化により、過去の夷狄という概念も薄れていった。
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