難曲
なんきょく
名詞
標準
difficult piece (of music)
文例 · 用例
近頃は「アイ・アイ・アイ」とか「ヴアレンチア」とか「ライト・キヤバレ」などといふ相当の難曲(?
— 牧野信一 『雪景色』 青空文庫
演奏をしに米国へ渡つたのは、確か十歳頃だつたと覚えてゐるが悪戯盛りの子供が汗を垂らして難曲に無中になつてゐる容子が、余りにいぢらしいといつて、幼児虐待防止会から抗議の申込があつた程だつた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
難曲といわれているものをも易々と歌いこなす度胸には愕かされるが、奥住龍子の一種の人気は、このステージ度胸で煙にまくところらしいともいう。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
武丸はそれから毎日診察に来る度毎に仏前に来て、名曲や難曲を一つ宛吹いて行った。
— 夢野久作 『黒白ストーリー』 青空文庫
その難曲もいささかの不安もなしに易々と彈きのけた。
— 堀辰雄 『四葉の苜蓿』 青空文庫
しかも、二人に取っては誂え向きの随分骨の折れる難曲に対して、先頭の組を勤めようと云うのだ。
— A CHRISTMAS CAROL 『クリスマス・カロル』 青空文庫
そのうちの二つ――聖トーマス及び聖ニコラス――に対してバッハは自分の手を下した音楽、カンタータ(交声曲)、オラトリオ(聖譚曲)、パッション(受難曲)などを演奏させなければならなかったのである。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
古今の名ピアニストなるリストは、その超人的な技巧を駆使するために、古今無類の難曲を幾つも幾つも作った。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫