艶姿
あですがた異読 えんし
名詞多音語
標準
charming figure
文例 · 用例
鏡の間の壁に嵌めた無数の鏡は、女の艶姿嬌態を千万倍にして映じ出だした。
— BALTHASAR ALDRAMIN. KURZE LEBENSGESCHICHTE AUS DEM ALTEN VENEDIG. 『復讐』 青空文庫
ここの階上の裏側の窓から新橋の美妓諸姉の夕化粧の艶姿がみえるとて、若いものたちが事に託してかいまみたものだとて今日の古老のうちあけ話である。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
三 その頃、雪之丞が、松枝町屋敷玄関先まで艶姿をあらわしたとき、「いえいえ、夜分と申し、お敷居外にて、どうぞおいとまを――御前のお目通りなぞ、あまりに恐れ多うござります」 と、平に辞退したに拘らず、切なるすすめで、三斎の居間に招じ上げられてしまったのだった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
顔容は夜目、ことには、頭巾眼深――ちょいとハッキリしないのだが、この艶姿から割り出すと、さもあでやかだろうとしか考えられない。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
」 口々に、提灯で、雪之丞の艶姿を振り照らしながら呼びかけた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
と、おきたが茶汲み女として、美貌と艶姿とで鳴らしているのを見た。
— 国枝史郎 『一枚絵の女』 青空文庫
人眼が怖いか裏口から、横町へ抜ける細道伝いに娘お糸が今しも自家を出るところ、町家にしては伊達者めいた艶姿、さすが小町の名を取っただけ、容色着付の好み、遠眼ながら水際立って見えた。
— 怨霊首人形 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
松五郎の娘お駒、山の手一番と言はれた十九の艶姿が、無慙大地の上に仰向に倒れて、玉を延べたやうに美しい咽喉、少し左寄りの方へ、矢文を結んだまゝの矢が、箆深く突つ立つて居たのです。
— 死の矢文 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
花街の練り歩きで、芸妓たちの艶姿が沿道の観客を惜しみなく魅了した。
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舞台に現れた主役の艶姿に、客席からは感嘆のため息が漏れた。
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晴れ着に身を包んだ新成人たちの艶姿は、冬の寒さを忘れさせるほどに街を華やがせている。
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「まあ、なんと見事な艶姿だこと」と、叔母は振り袖姿の姪を眩しそうに眺めた。
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