海外旅行
かいがいりょこう
名詞
標準
trip abroad
文例 · 用例
その理由は、長い海外旅行をしたいというのと、少し耳が遠くて困るというのと、外国語がよくしゃべれないので外国人との交渉に不便だというのであった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
御覧下さい海外旅行券です。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
局長が官界の逸民たる高橋健三で、翻訳課長が学界の隠者たる浜田健次郎、その下に古川常一郎、陸実等、いずれも聞ゆる曲者が顔を列べ、而して表玄関の受附には明治の初年に海外旅行免状を二番目に請取って露国の脳脊髄系を縦断した大旅行家の嵯峨寿安が控えていた。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
」 氏は薄暗い燈の下で、そのなかから、海外旅行券や正金銀行の為替券や、早稲田の学校から牛津大学へ宛てた紹介状のやうなものまで取出して見せてくれた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
エリカ・マンはまた子供のための冒険物語「シュトッフェルの海外旅行」をも書いているそうである。
— 宮本百合子 『明日の知性』 青空文庫
日本の婦人作家が幾人か、戦時中、海をわたって、彼女たちにとってはじめての海外旅行をし、他国の人々に接触した。
— 宮本百合子 『明日の知性』 青空文庫
その人達が偶の海外旅行に廉煙草の三百本や五百本持ち帰つたからと云つて、私の道徳性は其れを悪いとは感じない。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
三島由紀夫は、こんど海外旅行に出るにあたつて、一ばん樂しみなのは南米のパンパスを思ひつきり馬で乘りまはすことだと言つた。
— ナルシシスムの運命 『三島由紀夫』 青空文庫