末寺
まつじ
名詞
標準
branch temple
文例 · 用例
この日の大火は、物見の松と差向う、市の高台の野にあった、本願寺末寺の巨刹の本堂床下から炎を上げた怪し火で、ただ三時が間に市の約全部を焼払った。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
あれは清龍寺の末寺で積善寺といいます」 と、監物の背後を歩いていた臣の一人が云った。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
其の律照寺は四国巡礼二十五番の納経所で、室戸岬の丘陵の附根にある最御崎寺の末寺で、普通には津寺の名で呼ばれていた。
— 田中貢太郎 『海神に祈る』 青空文庫
)の、あんたの家へ寄宿せぬさき、親どもに手を曳かれて、お城下の本願寺、お末寺へ参詣した時、橋の上からも、宿の二階からも、いい姿に、一目に見はらされて今でも忘れはせんのじゃが、その昔、あすこに心中があったそうやに。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
」 この魚市場に近い、本願寺別院―末寺と称える大道場へ、山から、里から、泊りがけに参詣する爺婆が、また土産にも買って帰るらしい。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
万隆寺の教重は無事に開帳六十日間を勤めたが、その後に下総の末寺に送られたと云う。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
きのう、なんのかのとおいらに末寺の兄弟|弟子のあの美男上人の讒訴をしたのも、今になって思い直してみりゃ気に食わねえんだ。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
なによりの証拠は、末寺の興照寺と本寺のこの一真寺との景気の違いだ。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
この地方には、有名なお寺の末寺が点在している。
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末寺の住職は、本山の教えを忠実に守り続けている。
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その末寺は、ひっそりとした山奥にあり、静かに時を刻んでいた。
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