金利
きんり
名詞頻度ランク #1916 · 青空 103 例
標準
interest rate
文例 · 用例
内閣が変って、金解禁とともに現金通貨に需要が減退して、金融市場は、遊資のために市場金利においてコール貸日歩の急落、国債、市債の抬頭等の変化を見せたが、国内における購買力の減少は、街から街に黄濁の切断面をつくった。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
しかし僕は、ほかの家主みたいに、証書のことなどにうるさくかかわり合うのがいやなたちだし、また敷金だとてそれをほかへまわして金利なんかを得ることはきらいで、青扇も言ったように貯金のようなものであるから、それは、まあ、どうでもよかった。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
金相場の升降は活溌で、金利は一八%であつた。
— 森鴎外 『古い手帳から』 青空文庫
まず平均一段歩二十円前後のものでしょうか」 矢部は父のあまりの素朴さにユウモアでも感じたような態度で、にこやかな顔を見せながら、「そりゃ……しかしそれじゃ全く開墾費の金利にも廻りませんからなあ」 と言ったが、父は一気にせきこんで、「しかし現在、そうした売買になってるのだから。
— 有島武郎 『親子』 青空文庫
資本主義がきまりきった所だけの利潤では行き詰まり、金利が下がって、金がダブついてくると、「文字通り」どんな事でもするし、どんな所へでも、死物狂いで血路を求め出してくる。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
「武一の奴が、馬鹿な自惚れを出して、お前んとこの親父の借金証書に判など捺しやがつたから、彼奴の知らない間にラツキーを金利の代償に分取つてやつたまでさ。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
」「一体その金利とかは幾ら位の……?
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
尤も、場所のせいばかりでなく、前にもいう通りの事情で、どこの座主にも十分の資本金がないので、たとい少しぐらいの利益を収めても、とかく金利に追い倒されるという苦しい立場にも置かれていたらしい。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫