押し通す
おしとおす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to persist in
文例 · 用例
ほんたうは、それだけの理由で、僕はこの大庭葉藏をやはり押し通す。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
それを演ずるにも、泣くとか、笑うとか、怒るとかいう表情を顔に出さないでノホホンの仮面式に押し通すのだから、これ位たよりない芸術はない。
— 夢野久作 『能ぎらい/能好き/能という名前』 青空文庫
わがままを押し通すと、今にふしあわせになるよ、きれいなお姫さん。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『人魚の姫』 青空文庫
幸にして余の原稿が夫程の手数が省けたとて早く出来上る性質のものでもなし、又ペンにすれば余の好むセピヤ色で自由に原稿紙を彩どる事が出来るので、まあ「彼岸過迄」の完結迄はペンで押し通す積でいたが、其決心の底には何うしても多少の負惜しみが籠っていた様である。
— 夏目漱石 『余と万年筆』 青空文庫
もし永久に此主義で押し通すとならば、論理上此主義其物に価値がなくてはならない。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
全世界を健全にするは独乙の事業なりと云つた詩人ガイベルの言葉は今に実現せられるだらう」 して見るとトライチケは、独乙が全欧のみならず、全世界を征服する迄、此軍国主義国家主義で押し通す積だつたかも知れない。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
私とは、何時間という間を対きあっていても、互いに言葉をかけあわないのはもちろんであったが、私の妻が話しかけることがあると彼は徹頭徹尾「いいえ」と「はい」とだけで押し通すのであった。
— 佐左木俊郎 『秋草の顆』 青空文庫
日本の所謂新しい傾向を追跡してゐる画家が、判らないのは理解がないのだといつて、自分の芸術の主観性をどこまでも押し通すことは勝手である、人間の寿命などといふものは、たかだか五十年か六十年である。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
例句