新嘗
にいなめ異読 しんじょう・しんしょう・にいなえ・にわない
名詞
標準
ceremonial offering to the deities by the Emperor of newly-harvested rice
文例 · 用例
かけて言はば今日のこととぞ思ほゆる日かげの霜の袖にとけしも 新嘗祭の小忌の青摺りを模様にした、この場合にふさわしい紙に、濃淡の混ぜようをおもしろく見せた漢字がちの手紙も、その階級の女には適した感じのよい返事の手紙であった。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
しぐれ二十日鼠は巣にこもる、鮎は流れの瀬をくだる、圓葉柳の葉は落ちる、新嘗祭過ぎてから、秋は寂しい日ばかりで、今日も時雨がふるさうな。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
もぐらもち新嘗まつりほどちかき霜ふり月の朝まだき、乾反葉しらむ籬根に骸こそ見つれ※鼠。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
私は一昨年の秋、而もこの十一月の二十三日|新嘗祭の日を卜して園にとび込みました。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫
故に新嘗の料に備へんが爲に營田にて稻を作らしめ給ひ、又|神御衣を造らんが爲に、天衣織女をして忌服屋にて之を織らしめ給へり。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
これは恐らく大嘗祭に接続して、豊楽殿の後房、即、清暑堂で行はれた御遊が、大嘗祭の意味に於て毎年繰り返される新嘗祭にも行はれたといふところから、毎年行はれる御神楽となつたことは、まづ間違ひないことだと思ひます。
— 折口信夫 『神楽(その二)』 青空文庫
つまり、同じやうな神遊びをもつてゐる鎮魂祭が、新嘗祭に近く行はれるからです。
— 折口信夫 『神楽(その二)』 青空文庫
さて、若し幸にして、稲むらを標山とする想像が外れて居なかつたとすれば、次に言ひ得るのは、更めて神上げの祭りをする為に請ひ降した神を、家に迎へる物忌みが、即、新嘗祭りの最肝要な部分であつた、と言ふ事である。
— 折口信夫 『稲むらの蔭にて』 青空文庫
作例 · 標準
天皇陛下がその年の新穀を神々に供える新嘗の儀が執り行われた。
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古くから、新嘗は収穫に感謝し、翌年の豊作を祈る重要な儀式だった。
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厳しい修行を終えた神官たちが、新嘗の供え物を慎重に運び込む。
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