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隻影

せきえい
名詞
1
標準
a glimpse of an object's outlines
文例 · 用例
一方妻女山に向った甲軍は午前七時頃妻女山に達し足軽を出して敵に当らしめたが山上|寂として声なく、敵の隻影もみえない。
菊池寛 川中島合戦 青空文庫
なほ口にうけざる鴉多けれども、もはやねだるべきものなしと見てとりけむ、一羽去り、二羽去り、終に隻影をもとゞめず。
大町桂月 金華山 青空文庫
全くこの風の向かう所には人工の隻影なしだ。
シモン・ニューコム 暗黒星 青空文庫
九十 人間の隻影も、人工の隻影も残ってはいぬ、イヤ天工の隻影さえも無くなったと云うべき程だ。
シモン・ニューコム 暗黒星 青空文庫
五十五 そういうわけでありまして、その夜は、舟という舟がほとんど、某の地点に向って集合しましたので、長浜の臨湖の一帯には、舟の隻影もなく、別の世界に見るような静寂な夜景でありました。
農奴の巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
遠くに見える隻影に、かつての友人の面影を重ねた。
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かすかに隻影が揺れ、それが何かを特定することはできなかった。
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闇の中に浮かぶ隻影は、見る者に漠然とした不安を与えた。
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