天賦の才
てんぷのさい
表現
標準
innate ability
文例 · 用例
此の理に據つて歸納すれば、俊秀なる人の如きも、偶然に發した天賦の才能の所有者と云はんよりは、俊秀なる器質の遺傳、即ち不斷の努力の堆積の相續者、若くは煥發者と云ふ方が適當である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
ハンス・ギーベンラートという感受性のきわめてつよい、内気な、天賦の才能のかくされた少年が大人たちの俗っぽい野心や名誉心の犠牲となって、ついに自然なその子にふさわしい成長を挫かれ、あわれな最後をとげる一つの物語である。
— 宮本百合子 『若き精神の成長を描く文学』 青空文庫
それは或は半ば以上、天賦の才能によるものかも知れない。
— 芥川龍之介 『文芸的な、余りに文芸的な』 青空文庫
天賦の才はその為にばかり勿論生まれて来るものではない。
— 芥川龍之介 『文芸的な、余りに文芸的な』 青空文庫
然ばすなわち我が輩の所業、その形は世情と相反するに似たりといえども、その実はともに天道の法則にしたがいて天賦の才力を用ゆるの外ならざれば、此彼の間、毫も相戻ることなし。
— 福沢諭吉 『中元祝酒の記』 青空文庫
してみれば一人前の仕事とは各自がめいめい天賦の才能と力量のあらん限りを尽すことであろう。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
文芸の道は天賦の才なくてはかなふべからず、その才なくして我武者羅に熱中するは迷ひにして自信とはいひがたかるべし。
— 永井荷風 『小説作法』 青空文庫
だが工藝が藝術として意識されるかぎり、そこには天賦の才が要求される。
— 柳宗悦 『工藝の道』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の音楽に対する天賦の才は、幼い頃から周囲を驚かせていた。
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彼は絵画において天賦の才を持ち、努力なしに素晴らしい作品を生み出した。
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天賦の才に恵まれながらも、それを開花させられない人もいる。
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