末梢
まっしょう
名詞頻度ランク #32794 · 青空 99 例
標準
tip of a twig
文例 · 用例
「侏儒の言葉」は、言はば頭脳の機智だけで――しかも機智を誇るために――書いた文学で才人としての彼の病所と欠点とを、露骨に出したやうな文学であつたが、同じやうにまた彼の俳句も、その末梢神経的の凝り性と趣味性とを、文学的ヂレツタンチズムの衒気で露出したやうなものであつた。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
次の二つの句もやはり同じやうに観察の細かさと技巧の凝り性を衒つた句で、末梢神経的な先鋭さはあるとしても、ポエヂイとしての真実な本質性がなく、やはり頭脳と才気と工夫だけで造花的に作つた句である。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
つまり彼は、芭蕉をその末梢的技巧方面に於て、本質のポエヂイ以上に買つてゐたのである。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
ところが桜が咲く時分になるとこの血液がからだの外郭と末梢のほうへ出払ってしまって、急に頭の中が萎縮してしまうような気がする。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
かぼそい植物の繊毛に触れるやうな、たとへやうもなく DELICATE の哀傷が、影のやうに神経の末梢をかすめて行つた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
それは作者と私との趣味の相違や、私の讀み方の不足や、作者の技巧の未完成が混り合つて原因してゐるのであらうが、そんな個所は末梢的であつて、何よりも私はこの作品を貫いてゐる作者のまともな精神に觸れて心強く思つた。
— 梶井基次郎 『『新潮』十月新人號小説評』 青空文庫
有機体ではいかなる末梢といえども中枢機関と有機的に連関しているので、末梢の変化から根原の変化を推測することのできる場合も少なくないはずである。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
末梢的と言ってもうっかり見過ごせない。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
作例 · 標準
細い枝の末梢には、まだ小さな葉がついている。
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植物の末梢部分の細胞を採取し、研究に用いた。
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冬になると、木の末梢は枯れたように見える。
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標準
tip
作例 · 標準
鉛筆の末梢が折れてしまった。
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指の末梢まで、血が通っているのを感じる。
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その道具は、細かい作業をするための末梢部分が特殊な形状をしていた。
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標準
trifles
作例 · 標準
彼は、末梢なことにこだわらず、本質を見極める人物だ。
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争いは末梢なことから始まり、大きくなっていった。
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このプロジェクトでは、末梢な問題に時間を費やす余裕はない。
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ウィキペディア
末梢(まっしょう)
出典: 末梢 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0