局地
きょくち
名詞頻度ランク #25385 · 青空 15 例
標準
locality
文例 · 用例
「調停裁判」なんて名前はええが、こんなものは、これから益※起るおそれのある小作争議をば体よく抑えて、大きくしないうちに揉み消しにして――結局地主ば安全にさせて置こうとするための法律だ。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
だがしかし、如何に自然を背にしてもまた自然を前にしても、要するに人は結局地球の上に立っているに過ぎない事において変りはない。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
これは、「ハイカラ」の幾分超国境的なるに対し、純粋に民族的なるところ、局地的なるところ、一つの著しい特長であるが、従つて、一方の進歩的、個性的なるに対し、これは保守的で、しかも常に伝統的である。
— 岸田國士 『『ハイカラ』といふこと』 青空文庫
町内の政治は必然的に移住者たる勤人階級の参加を拒み、局地的な施設は主として金利生活者の選択に委ねられ、祝祭の行事は最も文化的教養の低い階級によつて多くはリードされつゝあるのである。
— 岸田國士 『都市文化の危機』 青空文庫
私は結局地獄といふものに戦慄したためしはなく、馬鹿のやうにたわいもなく落付いてゐられるくせに、神様の国を忘れることが出来ないといふ人間だ。
— 坂口安吾 『私は海をだきしめてゐたい』 青空文庫
私は結局地獄というものに戦慄したためしはなく、馬鹿のようにたわいもなく落付いていられるくせに、神様の国を忘れることが出来ないという人間だ。
— 坂口安吾 『私は海をだきしめていたい』 青空文庫
そのとき、木村が升田に向つて、塚田は偉いよ、昔から実に勝負を大事にするからね、オレみたいに、明日の対局に今夜対局地へくるなんてことはしないからね、対局の三日ぐらゐ前、おそくて二日前には対局地へついて、静養してゐるのだからね、と云つた。
— 坂口安吾 『勝負師』 青空文庫
おそくとも対局地へ二日前について静養してゐる習慣だといふ塚田が、大切な名人戦を目の前にして対局地でもないところで酒をのんでゐるのである。
— 坂口安吾 『勝負師』 青空文庫