寡居
かきょ
名詞動詞-サ変
標準
widowhood
文例 · 用例
安田の家では主人|礼助が死んで、未亡人政が寡居していたのである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
万年が歿して、敬が寡居してゐたのを、茶山が霞亭に妻せた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
斯る不幸に際して跡に遺る婦人の年齢が四十五十にも達して、加うるに子供の数も多からんには、寡を守りて家に居る可きなれども、僅に二、三十以上まだ四十にも足らぬ身を以て寡居は甚だ宜しからず。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
我輩の持論は其再縁を主張する者なれども、日本社会の風潮甚だ冷淡にして、学者間にも再縁論を論ずる者少なきのみか、寡居を以て恰も婦人の美徳と認め、貞婦二夫に見えずなど根拠もなき愚説を喋々して、却て再縁を妨ぐるの風あるこそ遺憾なれ。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
その頃御本家では、葵の御紋を附けていられた夫人がお亡くなりで、お子様もなく、寡居しておられました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
いくばくもなく夫死し、寡居みずから守る云々というもので、要するに、夫を養い後家をとおした烈婦だというにある。
— 服部之総 『蓮月焼』 青空文庫
われは三誦して秋夜の寡居に感はことのほか深かり。
— 佐藤春夫 『我が一九二二年』 青空文庫
何かきょう僕に用事でもあって来たのですか?
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
作例 · 標準
夫を亡くして以来、彼女は静かに寡居の身を守っていた。
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戦時中は多くの女性が若くして寡居を強いられる悲劇があった。
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娘が成人し、ようやく寡居の母にも笑顔が戻った。
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