四通八達
しつうはったつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
traffic network extending in all directions
文例 · 用例
そのまちには、よく似た路地が蜘蛛の巣のように四通八達していて、路地の両側の家々の、一尺に二尺くらいの小窓小窓でわかい女の顔が花やかに笑っているのであって、このまちへ一歩踏みこむと肩の重みがすっと抜け、ひとはおのれの一切の姿勢を忘却し、逃げ了せた罪人のように美しく落ちつきはらって一夜をすごす。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
このような自動車のハンドルを握って四通八達の街頭に立っているようなものである。
— 寺田寅彦 『物理学と感覚』 青空文庫
大師が四通八達の文化的の智才を以て庶民生活の実地の便利を図られたことは、俗に弘法|温泉とか、弘法|薯とか言われるものの名に残っていることによっても徴されます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
そのまちには、よく似た路地が蜘蛛の巣のやうに四通八達してゐて、路地の兩側の家々の、一尺に二尺くらゐの小窓小窓でわかい女の顏が花やかに笑つてゐるのであつて、このまちへ一歩踏みこむと肩の重みがすつと拔け、ひとはおのれの一切の姿勢を忘却し、逃げ了せた罪人のやうに美しく落ちつきはらつて一夜をすごす。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
まして外国人である場合、「学者」という定義の解釈が四通八達である実例は、女監督エレーナ・アレクサンドロヴナを母さんと呼びかけそうになじんでここに暮している日本青年Nによって示されている。
— 宮本百合子 『スモーリヌイに翻る赤旗』 青空文庫
鐘鳴器室か礼拝堂かあるいは殯室の中にか、それとも四通八達の岐路に分れて……。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
街路を歩いていて、自分の四通八達の自由に呆れ返って、ふと空を仰ぐと、ちっぽけな見すぼらしい空に電線が幾筋も引張られている。
— 豊島与志雄 『慾』 青空文庫
山谷や袋町の行詰りとは違い、四通八達の小田原城下を、小路小路まで案内知った常壇場のようなものだから、がんりきとしては、子供相手に鬼ごっこして楽しむようなものかも知れないが、大手通りの町角で、また不意に飛び出した、「御用!
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
「この駅は複数の路線が乗り入れる四通八達の要衝で、常に多くの人で賑わっている。」
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「新しく開通した高速道路により、この地域は四通八達の交通の便を手に入れた。」
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「四通八達した都心の地下鉄網を使いこなすには、慣れが必要だ。」
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