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一棟

ひとむね
名詞
1
標準
one house
文例 · 用例
渡り廊下に近い一棟の病室の者達が、最早その赤坊の苦しげな絶え/\の泣き声のために「急病人あり」と知つて、縁側に出て見えもせぬ診察室の方に首を伸してゐた。
中原中也 医者と赤ン坊 青空文庫
私に附き添って居た者が気がついて私を診察室の方へ連れて這入ろうとした時に、廊下の突き当りの中庭を隔てた一棟の病房から、けたたましい狂女のあばれ狂う物音が聞こえ始めました。
岡本かの子 病房にたわむ花 青空文庫
」 マッチ工場の寄宿舎から、工人を他の一棟へ追いやって、そこの高粱稈のアンペラに毛布を拡げ、背嚢か、携帯天幕の巻いたやつを枕にして、横たわった。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
ことに彼にそういう気持を起こさせたのは、一棟の長屋の窓であった。
梶井基次郎 ある崖上の感情 青空文庫
彼の眺めていたのは一棟の産科婦人科の病院の窓であった。
梶井基次郎 ある崖上の感情 青空文庫
淋い、森とした中に手拍子が揃って、コツコツコツコツと、鉄槌の音のするのは、この小屋に並んだ、一棟、同一材木|納屋の中で、三個の石屋が、石を鑿るのである。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
見れば山に沿ふて長屋建の一棟あり、これに対して又一棟あり。
國木田独歩 空知川の岸辺 青空文庫
一棟は幾戸かに分れ、戸々皆な障子をとざし、其障子には火影|花かに映り、三絃の乱れて狂ふ調子放歌の激して叫ぶ声、笑ふ声は雑然として起つて居るのである、牛部屋に等しき此長屋は何ぞ知らん鉱夫どもが深山幽谷の一隅に求め得し歓楽境ならんとは。
國木田独歩 空知川の岸辺 青空文庫
作例 · 標準
この広い敷地には、住居用の一棟だけがポツンと建っている。
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マンション一棟を丸ごとリノベーションして、学生寮にする計画だ。
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大震災で、実家の一棟が跡形もなく流されてしまった。
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