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あくる年

あくるとし
名詞副詞
1
標準
next year
文例 · 用例
ことしの春に中学を卒えたれば、あくる年の春には美術学校の入学試験をうけんといい、その準備のために川端画学校に通いいたるに、かりそめの感冒が大いなる禍の根を作りて、夏の盛りを三月あまりも病み臥して、秋|闌ならんとする頃に遂に空しくなりぬ。
――甲字楼日記の一節―― 叔父と甥と 青空文庫
それが嵩じて、あくる年の三月頃になると、かれは燈火をも嫌うようになった。
岡本綺堂 影を踏まれた女 青空文庫
四 そのうちに、あくる年の二月の末になって、チエ子の父親が、長い航海から帰って来たが、玄関に駈け出して来たチエ子を見ると、ビックリして眼を瞭った。
夢野久作 人の顔 青空文庫
村はおかげで全滅をのがれ、あくる年からまたうるおいはじめたのである。
太宰治 ロマネスク 青空文庫
あとで聞くと、あくる年の四月になって、刑の執行猶予を申渡されて、無事に出獄したそうだ。
岡本綺堂 水鬼 青空文庫
そのあくる年、二ばんめのおねえさまが、海の上へあがって行って、好きな所へおよいでいっていい、おゆるしがでました。
DEN LILLE HAVFRUE 人魚のひいさま 青空文庫
作右衛門の兄弟は親代々の猟師で、甲州の丹波山とかいう所からもっと奥の方に住んでいて、甲府の町すらも見たことのない人間だったそうですが、なにか商売の獣物を売ることに就いて、兄貴の作右衛門がはじめて江戸へ出て来たのは文化二年の暮で、あくる年の春まで逗留しているうちに、ふと妙な気になったのだと云います。
槍突き 半七捕物帳 青空文庫
冬じゅうに少しも雪を見ないというのは、殆ど前代未聞の奇蹟であるかのように、江戸の人々が不思議がって云いはやしていると、その埋め合わせというのか、あくる年の文久二年の春には、正月の元旦から大雪がふり出して、三ガ日の間ふり通した結果は、八百八町を真っ白に埋めてしまった。
雪達磨 半七捕物帳 青空文庫
作例 · 標準
あくる年、彼は新しい職場で働き始めた。
あくる年になって初めて結果が分かった。
その年の災害のあくる年、復興が進んだ。
あくる年の春、新しい学年が始まった。