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去年

きょねん異読 こぞ
名詞副詞頻度ランク #2170 · 青空 5354
1
標準
last year
文例 · 用例
三十通あまりの、その手紙を、まるで谷川が流れ走るような感じで、ぐんぐん読んでいって、去年の秋の、最後の一通の手紙を、読みかけて、思わず立ちあがってしまいました。
太宰治 葉桜と魔笛 青空文庫
去年の冬それを作つてみようとしたがその何の作り方も覚えてはゐなかつた。
中原中也 金沢の思ひ出 青空文庫
去年はアパートの五階に住み荒漠たる洋室の中壁に寢臺を寄せてさびしく眠れり。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
今年は例年の事を思えば楽な暮であるが、去年や一昨年の苦しかった暮には、却って覚えなかった一種の不安と淋しさを覚えて、膝の上のまじょりか皿と、老い増さる母の顔とを思い比べた。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
去年札幌へ行って、明治時代の時計台建築の遺物を見て涙が出そうな気がした。
寺田寅彦 病院風景 青空文庫
六つになる親類の子供が去年の暮れから東京へ来ている。
寺田寅彦 田園雑感 青空文庫
去年の試験にしくじった時もやはり仕方がないと思ったが、その時の仕方がないと今度のとは少し心持が違う。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
去年のは何処か快活な、希望の力の籠った「仕方がない」であったが、今度のにはもう弱い失望の嘆声が少し加わったように思われる。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
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去年(こぞ)とは、新年を迎え、旧年を振り返り、もう去年(きょねん)になったのだなあと感慨を表わす言葉。俳句では、新年の季語となっている。古年(ふるとし)、初昔(はつむかし)、宵の年(よいのとし)ともいう。

出典: 去年 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0