武断
ぶだん
名詞動詞-サ変
標準
militarism
文例 · 用例
征服者として天下を治めたる武断的政府は徳川氏を以て終りを告げ、広き意味に於て国民の輿論の第一の勝利を見たり。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
此雑誌も既に第六号を刊行するに至り候事、嬉しき事に候へど、年齢に伴なふ思想の発達著るしからざるに徴すれば、精神的意義に乏しき武断一偏の校風が今猶勢力を有する結果なるべくと、婆心また多少の嗟嘆なき不能候。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
戦国争乱の時には文治派より武断派の方が勝を制するのは無理のない話である。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
しかし武断一点張りでなかった事は、暗殺しようとした稲葉一徹が、かの『雪擁藍関』の詩をよく解したと云う一点で許した如き、義元が一首の和歌の故に部下を許した、好一対の逸話をもっても知られる。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
明治六年の征韓論に就いての廟議の紛糾は、当時の重臣間に於ける文治派と武断派との意見の対立ではあるが、武断派の思想的背景としては、西洋文明の輸入に快からざる保守主義的傾向、攘夷思想の変形である国権論、武士階級の撤廃に対する不満、薩長専制に対する不平などが横はつてゐることを見逃すことが出来ない。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
元帥はあの通りの武断主義者で、加之に独身主義者であつたから、随分敵も多かつたが、例の皮肉屋バアナアド・シヨウが『新聞切抜』といふ一幕物で、元帥をモデルに扱つたのなぞは最も悪戯がひどい。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
この度の大戦争などはどう考えても一時の変調であって、将来の生活に対しては時代遅れの武断主義者を除く外|何人も武力を拒否する予感を持っていない者はありません。
— 与謝野晶子 『婦人改造と高等教育』 青空文庫
英人が先づ運輸通商の便を計つて新領土の民心を収めようとする遣口は兎角武断の荒事に偏する日本の新領土経営と比べて大変な相違である。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
作例 · 標準
秀吉の死後、豊臣家内部で文治派と武断派の対立が激化し、それが関ヶ原の戦いの一因となった。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
彼は話し合いで解決しようとせず、すぐに力でねじ伏せようとする武断的なやり方が反感を買っている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
その将軍は、法よりも軍事力を背景にした武断によって国を力強く統治しようとした。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview