嘲弄
ちょうろう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
scorn
文例 · 用例
浦島は、重ね重ね、龜から無用の嘲弄を受けてゐるやうな氣がして、いまいましくてならぬ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
いや、それほど極端の悲觀論を稱へずとも、或ひは、貴人といふものは、しばしば、むごい嘲弄を平氣でするものであるから、乙姫もまつたく無邪氣の惡戲のつもりで、こんなひとのわるい冗談をやらかしたのか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
そして姉も弟も初めのうちは小学校に出していたのが、二人とも何一つ学び得ず、いくら教師が骨を折ってもむだで、到底ほかの生徒といっしょに教えることはできず、いたずらに他の腕白生徒の嘲弄の道具になるばかりですから、かえって気の毒に思って退学をさしたのだそうです。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
ことにお先まっくらなぞと嘲弄されては役目柄が相立たぬわ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
奥さんは、もう出ては来ず、奥の方で琵琶を掻きならし、その子供のない太つちよの、快活無比の奥さんが鳴らす琵琶の音は少々ぞんざいで、嘲弄されてゐるやうな気持もされるのであつた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
と嘲弄されて切歯をなし、「ええ汚らわしい、聞とうござんせぬ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
初めから嘲弄されていたことがわかったので……同時に、横に居た桃割れも、ワッとばかり男の膝に泣き伏した。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
これを本紙の記事によって知った警察当局では、極秘裡に彼女の所在を厳探中であったが、あくまでも大胆不敵なお玉は、その中を潜って西村と関係を結んだらしく、すっかり西村を丸め込んでしまった揚句、二人で自動車に同乗して、贋の母親を嘲弄しに行ったのが一昨日曜の午前中の事であったという。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言動は、周囲の人々を嘲弄しているように聞こえた。
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いじめは、他人の心を嘲弄する許されない行為だ。
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敵の嘲弄にも屈せず、彼女は自分の信念を貫いた。
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