没交渉
ぼっこうしょう異読 ぼつこうしょう
形容動詞名詞
標準
lack of relation (to)
文例 · 用例
今日最近にいたって、僕は漸く芭蕉や一茶の句を理解し、その特殊な妙味や詩境に会得を持つようになったけれども、従来の僕にとって、芭蕉らの句は全く没交渉の存在であり、如何にしてもその詩趣を理解することが出来なかった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
浴場へ行って清澄な温泉に全身を浸し、連日の疲れを休めていると、どやどやと一度に五、六人の若い女がはいって来て、そこに居たわれわれ男性の存在には没交渉に、その華やかな衣裳を脱いで、イヴ以来の装いのままで順次に同じ浴槽の中に入り込んで来た。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
二 暦の上の春と、気候の春とはある意味では没交渉である。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
それと没交渉に秋晴の太陽はほがらかに店先の街路に照り付けていた。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
科学上の真理は常に新鮮なるべきもので骨董趣味とは没交渉であるべきように見える。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
しかし科学者には没交渉であるはずの物の本性に立ち入ろうとする人間自然の欲求は更に電子は何かという疑問を発して止まぬのである。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
それであるのに科学と芸術とは一見没交渉な二つの天地を劃しているように思われる。
— 寺田寅彦 『文学の中の科学的要素』 青空文庫
こんな物ずきな比較は現在の言語学の領域とは没交渉な仕事である。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
作例 · 標準
「彼は都会の喧騒を嫌い、山奥のログハウスで世間とは没交渉の生活を送っている。」
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「隣の家の人とは、引っ越してきてから十年以上も没交渉の状態が続いている。」
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「学問の探究に没頭するあまり、彼は流行の話題とは全くの没交渉になってしまった。」
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