赤々
あかあか
副詞副詞-と
標準
bright red
文例 · 用例
河豚汁の宿赤々と灯しけり と、冬の街路に炉辺の燈灯を恋うる蕪村は、裏街を流れる下水を見て易水に根深流るる寒さかな と、沁々として人生のうら寒いノスタルジアを思うのだった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
大風の朝も赤し唐辛子 暴風雨の朝、畠の作物も吹き荒され、万目荒寥として枯れた中に、ひとり唐辛子の実だけが赤々として、昨日に変らず色づいているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
火が赤々と燃えて来る時、人々の身体は暖まり、自然に眠りが催してきた。
— 萩原朔太郎 『冬の情緒』 青空文庫
即ちあの蕭条たる自然の中で、たよりなき生の孤独にふるへながら、赤々と燃える焚火の前に、幼時の追懐をまどろみながら、母の懐中を恋するところの情緒である。
— 萩原朔太郎 『冬の情緒』 青空文庫
しかし旭日章旗のような光線の放射でなく、大きな火の玉というよりも、全身|爛焼の火山その物のように、赤々と浮び上った。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
夏刈って、うず高く積重ねておいた乾草が焼かれて、炎が夕ぐれの空を赤々と焦がしていた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
赤々燃える谷のいろ。
— 宮沢賢治 『柳沢』 青空文庫
地面の上にはトマトの茂りがあつて、採り殘された實の熟したのが、こゝに一つかしこに一つ、赤々と小さな色を殘してゐる。
— 有島武郎 『秋』 青空文庫
作例 · 標準
作品のテーマは人間の本質を問う。
芸術作品は多くの解釈の余地を持つ。
創作活動は心の表現である。
文学は時代を映す鏡となる。