覚悟を決める
かくごをきめる
表現動詞-一段
標準
to prepare oneself (for the worst)
文例 · 用例
――そのうちに私の頭のなかには、その米屋のやうに重い葛籠を担いだ私が縁家先の裏門から忍び出ると、稍しばらくそれもあの石倉屋のやうに良心の苛責にはゞまれて後ろ髪を曳かれたり前にのめつたりしてゐたが、やがてのことに覚悟を決めると一散に闇の中へ吸ひ込まれてゆく有様があり/\と展開されて来た。
— 牧野信一 『心象風景(続篇)』 青空文庫
東向きの適当な八畳を撰んで置いてから、後は廊下の欄干に手をついて雪景を眺め、暫くまた千鶴子に時間を奪われる覚悟を決めるのだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
いま何か、矢代はふとそんな微妙なことで苦しさを感じたが、塩野の個展の祝賀会とはいえ、実は、侯爵や由吉たちが矢代と千鶴子から、そこの所も暗黙に聞き取りたい査問会の内容も含まれている夜会となることだけは、廊下の光りを踏みつつ彼も覚悟を決めるのだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
与一は、「ご命令とあらば、いたし方ござりませぬ、外れた時は、仕方ござりませぬ、とにかく、やってみることにいたしましょう」 そう覚悟を決めると、家紋をほりつけてある金覆輪の鞍を置いた、たくましい黒馬にまたがると、汀に向って静かに乗りだしていった。
— 第十一巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
もうかくごをきめるほかはありません。
— 江戸川乱歩 『灰色の巨人』 青空文庫
作例 · 標準
このプロジェクトは成功しないかもしれないが、最後までやり遂げる覚悟を決めた。
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彼は病気の家族のために、すべてを犠牲にする覚悟を決めていた。
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明日の試験は難しいだろうが、もう後戻りはできない。覚悟を決めて臨もう。
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突然の解雇宣告に、彼女は茫然自失としたが、すぐに立ち直り、新しい道へ進む覚悟を決めた。
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