遠慮がち
えんりょがち
形容動詞
標準
shy
文例 · 用例
園が不断から言葉少なで遠慮がちな男だとは知っていたけれども、これだけいうのに黙っていられるのは、癪にさわらないでもなかった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
しかしその華やかにして遠慮がちな新婚生活は、一心同体となって勇ましくも荊棘多き人生行路を突き進まんには、余りに果なき生活であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
が、いづれ魔ものに近いのであるから、又ばける、といはれるのを慮つて、内々遠慮がちに話したけれども、實は、みゝづくは好きである。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
第一この疝に障りますのでな」 と遠慮がちに訴うるは、美人の膝枕せし老夫なり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
そっと遠慮がちに敲いている。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
寿々龍の銀子は座敷も暇を喰うようなことはなかったにしても、倉持に封鎖されてからは、出先でも遠慮がち――というよりも融通の利く当てがなくなったところから、野心ある客にはたびたびは出せず、自然色気ぬきの平場ということになり、いくらかのんびりしていられるので、読もうと思えば本も読めないことはなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
況んや今日に於ては、現に自由詩と称する如き無韻の詩が一般に詩として肯定されている事態であるから、吾人の最も遠慮がちな意見に於ても、それが詩の絶対的条件でないことを断言し得る。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
さうしてまた将軍家に於いても、どこやら緊張した御鄭重のおもてなし振りで、チト、都ノ話デモ と入道さまに向つては、ほとんど御老師にでも対するやうに口ごもりながら御遠慮がちにおつしやるので、私たちには一層奇異な感じが致しました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4