相争う
あいあらそう
動詞-五段-ウ行
標準
to fight with each other
文例 · 用例
人類相争う限り、彼らはまだ、その真の自由を得ていないという意味を示してみたいものである。
— 国木田独歩 『号外』 青空文庫
こういう漠然たる空想をどこまでもとたどりたどって行った末に、彼は、確定と偶然との相争うヒットの遊戯が何ゆえに人間の心をこれほどまでに強く引きつけるかという理由をおぼろげながら感得することができるような気がした。
— 寺田寅彦 『野球時代』 青空文庫
戦闘の道は両陣相対し相争うのであるが、酒には酒の気、茶には茶の気の有るように、軍陣には軍陣の気が有る理屈であるとすれば、軍陣の上にはその軍陣の内質に相応した外気が立ちのぼるはずである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
また身の欲する所と心の欲する所が相反するような場合、即ち欲と道義心とが相争う場合などを省察した結果から発したのでもあろう。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
二獣が会うと多くは相|怒り相争うが、人は獣では無く徳(善いところ)を持つ、それを展開したものが仁である。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
熊吉は居ないか」「居る」「いや、居ない」「いや、居る」「あいつも化物かも知れんぞ」「化物とは言ってくれた」「姉の気も知らないで、人を馬鹿にしてけつかって、そんなものが化物でなくて何だぞ」 こういう二人の人は激しく相争うような調子にも成った。
— 島崎藤村 『ある女の生涯』 青空文庫
彼等は、自分等がそれによって相争うことの善悪も、必要・不必要も念頭にない一個の情意となってそのうちに没頭したのである。
— 宮本百合子 『深く静に各自の路を見出せ』 青空文庫
論理的にはどっちも正しいに拘らず、一方が必ず間違いだという論法になると、世の中の一切のことも同様二つに別れて相争うにちがいないのです。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
作例 · 標準
地域経済の活性化を掲げ、二つの都市が誘致合戦で激しく相争っている。
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古典芸能の世界では、流派の異なる師匠たちが己の至芸を磨き、常に相争う関係にある。
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限られた資源を巡って、異なる思惑を持つ国家間が相争う事態は避けられないかもしれない。
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世代交代の時期を迎え、若手選手たちがレギュラーの座をかけて相争う。
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