案に相違して
あんにそういして
副詞
標準
contrary to one's expectations
文例 · 用例
が、案に相違して、惣兵衛ちやんは竹を下手くそに削つてゐるばかりだつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
これを看て取った政宗は案に相違して、何様にも乗ろう潮が無い。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
ところが案に相違して火はますます熾んに燃え、蟇の苦悶は増すばかりであったから、さすがの五右衛門も、「助けてくれ、あッ、熱ウ、熱ウ!
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
新米の古賀氏は何の「箙」ぐらいと思っていたのに案に相違して震え上った。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
信玄案に相違して、諸方に斥候を放つと、旭山城に謙信の伏兵あるを知り、茶臼山の陣を撤して海津城に入った。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
『浮雲』以後の精神的及び物質的苦悶に富んだ二葉亭の半世の生活からは最少し徹底した近代的悲痛が現れなければならないはずであったが、案に相違して極めて平板な不徹底な家常茶飯的葛藤しか描かれていなかったのは畢竟作者の根本の芸術的興味が去ってしまったからであろう。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
私は、差押へだとすると屹度執達吏が来るのかと思つてゐたが、案に相違して、洋服を着たその若い役員は、「ぢや差押へして行きます」と、云つた。
— 菊池寛 『差押へられる話』 青空文庫
松平のお殿さまからのお差し紙でござえますから、きっとまた何か突発したにちげえござんせんぜ」 しかし、案に相違して、そのお差し紙は、あすの吉例上覧お能に、警固のため出頭しろとのご命令書でしたから、ようやく納まりかかった伝六太鼓がまた鳴りかけようとしたとき――、今度はやさしくおとなう声がありました。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日案に相違してについて考えている。
案に相違してという言葉は日本語で重要だ。
彼は案に相違しての意味を理解している。
この文には案に相違してが含まれている。