富贍
ふせん
名詞
標準
affluence
文例 · 用例
富贍な食品にぶつかったときはひと種で満足するが、貧寒な品にぶつかったときは形式美を欲した。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
純情にして簡朴なる、幽玄にして富贍なる、情意臻つて詞華之に順じ、境涯極に入つて象徴の香氣一に鐘る。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
純情にして簡朴なる、幽玄にして富贍なる、情意臻つて詞華之に順じ、境涯極に入つて象徴の香気一に鐘る。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
中学時代に、自分ながら誇っていた想像の富贍なことなどは、もう俺の頭の中には、跡形もなくなっている。
— 菊池寛 『無名作家の日記』 青空文庫
春風馬堤曲に溢れたる詩思の富贍にして情緒の纏綿せるを見るに、十七字中に屈すべき文学者にはあらざりしなり。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
「春風馬堤曲」に溢れたる詩思の富贍にして情緒の纏綿せるを見るに、十七字中に屈すべき文学者にはあらざりしなり。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
毎詩必ず豊麗はこれあり、ややもすれば詞致雑揉に過ぎ、多彩の筆路、時として流滑の調を失ふと言ふは、評家の定議なれども、この篇の如きは、「ゆく春」集中「石彫獅子の賦」と類を同うし、強て彫琢を用ゐずして才藻富贍の裡、自から素朴の香高きもの。
— 蒲原有明 『泣菫氏が近業一篇を読みて』 青空文庫
そこでしらべてみると、「女子ニハ皮膚下ノ脂肪|富贍ナルガ為ニ形態豊満ニシテ、男子ニハ筋肉腱骨ノ強大ニシテ挺起スルガ為ニ其形態稜々トシテ鋭シ」という文章であった。
— 斎藤茂吉 『呉秀三先生』 青空文庫
作例 · 標準
彼の文章はその教養の深さを裏付けるように、古典からの引用が富贍であり、読む者を惹きつける。
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その百科事典は各分野の専門家が執筆しており、図版も多く非常に富贍な内容に仕上がっている。
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長い年月をかけて収集されたその図書館の蔵書は、質量ともに富贍を極めており、研究者にはたまらない環境だ。
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