抱懐
ほうかい
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
harboring
文例 · 用例
扨、現代が芸術にとつて、好都合な時代でないといふことは、漠然と乍ら、既に誰人の胸にも抱懐されてゐる所である。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
由来、その点、身も世もあらぬ思ひもあらば、また何かの形で、歌となつて出ることもあるであらうといふ、はかない念願を抱懐することに終つてゐる。
— 〔私が貧乏で〕 『夏』 青空文庫
歩いていても、何ひとつ、これという目的は無いのでございますが、けれども、みなさん、その日常が侘びしいから、何やら、ひそかな期待を抱懐していらして、そうして、すまして夜の新宿を歩いてみるのでございます。
— 太宰治 『愛と美について』 青空文庫
同一の志趣を抱懐しながら、人さまざま、日陰の道ばかり歩いて一生涯を費消する宿命もある。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
私は、いま、大事を胸に抱懐しているのであるから、うっかりした事は出来ない。
— 太宰治 『作家の像』 青空文庫
たとへば、ですね、――」と、かねて抱懐してゐる該博なる菊の知識を披露しはじめた。
— 太宰治 『清貧譚』 青空文庫
ドガは遠慮も無く、かねて自己の抱懐してゐた高邁の政治談をこの大政治家に向つて開陳した。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
自分の微力を以てしては精衛海を填むる世間の物笑いを免かれんかも知れんが、及ばずながらもこれが自分の抱懐の一つである、」云々。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若い頃から、いつか世界一周の旅に出るという壮大な夢を抱懐していた。
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会議で厳しい意見を突きつけられ、彼女は会社に対する強い不満を抱懐するようになった。
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誰にも言えない秘密を長く抱懐し続けることは、精神的に大きな負担となる。
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