譲り渡し
ゆずりわたし
名詞
標準
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文例 · 用例
国へ帰って後病を得て一年休学する事になり、友に託して荷物は親類へ預けてしまい、しばらくしての友の手紙に雪ちゃんの家は他へ譲り渡し、主人は寺番に、雪ちゃんはある医学士の家へ小間使に上がったが、主婦に関してはすべて消息を知る事が出来ぬとの事であった。
— 寺田寅彦 『雪ちゃん』 青空文庫
だいたい以上の理由のもとに、私はこの土地の全体を諸君全体に無償で譲り渡します。
— 有島武郎 『小作人への告別』 青空文庫
私は責任をヘッセの著書に譲り渡し、それで気が済んだつもりでいたが、そうは行かなかった。
— 岡本かの子 『褐色の求道』 青空文庫
実をいえば、自分も八橋を次郎左衛門に譲り渡して、その係り合いをぬけたいと考えている折柄であるから、八橋さえ納得すればそうしてもいいと彼は素直に考えた。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
」「久良はもう太吉と結婚してゐるんぢやないか、給料の代りにあの水車小屋を俺は二人に譲り渡して、間もなく東京へ戻るんだ。
— 牧野信一 『木枯の吹くころ』 青空文庫
そして此方の話を聞いてゐたと見へて、網の竿で水を叩きながら、「なあに――若しもあなた方がリリイを使ふんだつたら御自由ですとも――決して、未だ篠谷に譲り渡したわけぢやないんだし……そんなら今のうちだ。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
母親の話では、嫁がうまく落ち着いてくれて、銭遣いの荒い子息がそれで締ってくれさえすれば、自分ら夫婦は早晩商売を若夫婦に譲り渡して、この春建てた裏の離房へ別居してしまいたいということであった。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
この部屋も度々来て坐つたし、年々|苔のついてくる庭の一木一石、飛石の蔭の草にも、懐かしい記憶があつたが、最近養嗣子がこの土地の聯隊へ転任して来て、その夫人と三人の子供達と一緒に同棲することになつて、兄夫婦は総てのものを彼等に譲り渡してしまつたので、何か以前ほどの親しみを感じては悪いやうな気がした。
— 徳田秋声 『町の踊り場』 青空文庫
作例 · 標準
不動産の譲り渡し手続きは弁護士に依頼した。
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株式の譲り渡しには、株主総会の承認が必要な場合がある。
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契約書には、明確に物件の譲り渡し条件が明記されていた。
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