仮令
たとえ異読 たとい
副詞多音語頻度ランク #2595 · 青空 999 例
標準
even if
文例 · 用例
フォルムのない競技で以て、徒らに勝たうとばかりしてゐるやうなもので、仮令勝てたにしても、競技そのものを楽しむ気持はなく、勝つた時に熱病的に嬉しいだけで、十年の後に回想したらば、なんといふこともなかつたと、呆然としなければならない始末だらう。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
その前に仮令対策を述べられたとしても、その対策たるや凡そ見当が付くと云へませう。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
――あんたがたでも、仮令|他人と他人との喧嘩でも、喧嘩である時は何でも好いから其処から遠去かることですよ。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
なお登ると、二合二勺の室には水まで汲み込んだ樽が置いてあり、竈の側には、薪が三把ほど転がっている、防寒具を整えて来なかったが、これで焚火に事欠かないと解って、仮令天候が悪くっても、泊る宿があるという気強さが、頓に胸に溢れて来る。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
更らにこれらの詩篇によつて物語られた特異な世界と、人間の感覚を極度までに繊細に鋭どく働かしてそこに神経ばかりの仮令へば歯痛のごとき苦悶を最も新らしい表現と形式によつたことを皆は認めるであらう。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
仮令贋物にしましたところで、手前の方では結構でございます、頂戴致して置きまして後悔はございません」とやり返した。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
前に申しました占星術の如きは仮令幾多の事例が有りましたとて、何で今の人がこれを念頭に上せませうか。
— 幸田露伴 『運命は切り開くもの』 青空文庫
何にせよ恵比寿講の帳合いと言うたなら、一文二文の間違いにも青筋を立てて算盤を弾き合うような吝垂れた金持連中の寄合の事で御座いますけに仮令、仕事が夜通しがかりになったにしても、出て来るものは漬物にお茶か、せいぜい握飯ぐらいで、それでもペコペコと頭を下げてお礼を言うて帰るのが普通で御座います。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
作例 · 標準
「仮令世界中の誰もが君を疑ったとしても、私だけは君の味方でいるよ。」
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「仮令失敗して全てを失うことになっても、挑戦しない後悔よりはずっといい。」
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「仮令どんなに甘い言葉で誘われても、怪しい投資話には絶対に乗らないと決めている。」
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