敗将
はいしょう
名詞
標準
defeated general
文例 · 用例
かのアルプス山頂、旗焼くけむりの陰なる大敗将の沈黙を思うよ。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
敗将語らずと言うが、その敗将が語ったのがこの語であった。
— 織田作之助 『勝負師』 青空文庫
此時、想世界の敗将気|沮み心疲れて、何物をか得て満足を求めんとす、労力義務等は実世界の遊軍にして常に想世界を覗ふ者、其他百般の事物彼に迫つて剣鎗相|接爾す、彼を援くる者、彼を満足せしむる者、果して何物とかなす、曰く恋愛なり、美人を天の一方に思求し、輾転反側する者、実に此際に起るなり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
春心の勃発すると同時に恋愛を生ずると言ふは、古来、似非小説家の人生を卑しみて己れの卑陋なる理想の中に縮少したる毒弊なり、恋愛|豈単純なる思慕ならんや、想世界と実世界との争戦より想世界の敗将をして立籠らしむる牙城となるは、即ち恋愛なり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
)ああ偉いなる敗将、軍神の選びに入れる露西亜の孤英雄、無情の風はまことに君が身にまこと無情の翼をひろげき、と。
— 石川啄木 『詩』 青空文庫
その切々たる哀調は、馬倒れ、鎧切れた敗将の、曠野の夜営空しく月を仰ぐがごとくである。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
むしろエジプトの敗将、セイロン島の遷客たるアラビーパシャに倣い、日本の将来はただ上帝これを知るのみと安着するにしかざるべし。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
此の話はいかにも哀れで、敗将の児の運命はこうもあったであろうかと思われ、一掬の涙を催さしめるが、しかし隼人正の生涯については諸書の所伝がまち/\であって、必ずしも豊内記の説くところと一致しない。
— 第二盲目物語 『聞書抄』 青空文庫
作例 · 標準
敗将となった彼は、自らの責任を認めて潔く敵陣に降伏を申し入れた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「敗軍の将、兵を語らず」という言葉の通り、敗将は多くを語らずに戦場を去った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
勝利を確信していただけに、敗将のショックは計り知れないほど大きかった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview