勤番
きんばん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
taking turns on duty
文例 · 用例
たとい武家の子供だと云っても、ちょうど十二三のいたずら盛りが大勢一度に寄り合うのであるから、控え所のさわぎは一と通りでないのを、勤番支配の役人どもが叱ったり賺したりして辛くも取り鎮めているのである。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
「……手前ことは江戸、下六番町に住居致しまする友川|三郎兵衛次男、三次郎|矩行と申す未熟者……江戸勤番の武士に父を討たれまして、病弱の兄に代って父の無念を晴らしに参りまする途中、思いもかけませぬ御力添えを……」「ああいやいや……」 平馬は非道く赤面しながら手をあげた。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
その塚田弥之助というのは、今年二十二の若い人で、正月いっぱいに江戸を引き払って甲府勤番ということになりました。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
「けれども、毎日欠かさずに来るんですぜ」「勤番者だろう。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
なんぼ勤番者だって、屋敷者が元日二日に湯屋の二階にころがっている。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
いくら勤番者だって、暮も正月も毎日毎日湯屋の二階にばかり転がっている訳のものじゃあねえ。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
去年の春から江戸へ勤番に出て来て、麻布の屋敷内に住んでいたが、道楽者のかれは朋輩の高島弥七と特別に仲好くして、吉原や品川を遊びまわっていた。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
かれは三十になるまで独身で、きざみ煙草の荷をかついで江戸市中の寺々や勤番長屋を売り歩いているのであるから、その収入は知れたもので、このままでは鬢の白くなるまで稼ぎ通したところで、しょせん一軒の表店を張るなどは思いもよらないことであった。
— 岡本綺堂 『放し鰻』 青空文庫
標準
being on duty at a daimyo's residence in Edo or Osaka