番役
ばんやく
名詞
標準
文例 · 用例
安政の頃本所南割下水に住んで、祿高千|石を領した大御番役、服部式部の邸へ、同じ本所林町家主惣兵衞店、傳平の請人で、中間に住込んだ、上州瓜井戸うまれの千助と云ふ、年二十二三の兄で、色の生白いのがあつた。
— 泉鏡太郎 『片しぐれ』 青空文庫
よこしぶき さても、其の後、江戸で元二が身を置いた處は、本所南割下水に住んで祿千石を領した大御番役服部式部邸で、傳手を求めて同じ本所林町、家主惣兵衞店、傳平と云ふもの請人で齊く仲間に住込んで居たのであつた。
— 泉鏡太郎 『二た面』 青空文庫
現役であったにも拘らず、第○聨隊最初の出征に加わらなかったんに落胆しとったんやけど、おとなしいものやさかい、何も云わんで、留守番役をつとめとった。
— 岩野泡鳴 『戦話』 青空文庫
引っ返して内へはいると、隣りのおばあさんが留守番役にひとり坐っていた。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
「……マア……可哀相に……留守番役のおふくろが死んだもんじゃけん」「キット流れ渡りの坑夫のワルサじゃろ……」 その囁きを押しわけてこの家の若い妻君が帰って来た。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
お君ちやんと呼ばれた娘の方を兵野が眺めると、丈のすらりとした細おもての、髪を桃割れに結つた、一見、場末の雛妓風に装つた小娘が、おでんの鍋の傍らで燗番役をつとめてゐた。
— 牧野信一 『露路の友』 青空文庫
わたしは一番役に立たないから、却ってすまないと思っているのに」「あんたがいるけに、どんだけ心づよいかしれん」 登代は、心に何か切ないものがあって、皆の働いている午後、こうしてひろ子一人の二階へ上って来た。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
○長久丸ニハ土商会の者壱人さしそへ御在番役所まで御引合仕候と奉存候。
— 慶応三年五月十七日 三吉慎蔵あて 『手紙』 青空文庫
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番役(ばんやく)とは、日本史上において順番に交替勤務にあたること。
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