もう一方
もういっぽう
表現名詞名詞-の形容詞
標準
the other
文例 · 用例
ところが、私の今云はうとしてゐる井戸は、一方には夫婦と三人の子供、もう一方には夫婦と二人の子供が、現在住んでゐる、その共通の井戸の事なのである。
— 葉山嘉樹 『井戸の底に埃の溜つた話』 青空文庫
そしてもう一方YZ曲線の方はまるで手をつけないでしまったのである。
— 寺田寅彦 『歌の口調』 青空文庫
その少女の未完成と無垢とが彼女の墓の戸を開いたままにさせてをり、そのためその少女は死んでゐても、一方では生の半分をいきいきと保ち、もう一方では他の大きな傷口をひらいてゐる半分の方へ開いてゐるといつた、一種の能力をもつてゐるのです。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『ドゥイノ悲歌』 青空文庫
もう一方の窓の上の壁には、人民から強奪、強姦して国を売る張作霖の漫画と、共産党とソヴェートロシアを、「共産賊党」「赤色帝国主義」と称しているポスターが、電燈の陰影の背後に、ボンヤリと並んでいた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ある者は、軸列機を動かす手を休めて、そッと、社員に発見されないように、窓のかげから、小山が、于のもう一方の拇指に針を突き刺すのを見つめていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
しかもその一方は理想の光に輝かされ、もう一方は暗黒の絶望を背負っていた。
— 梶井基次郎 『筧の話』 青空文庫
けれど、門をくぐる気はせず、暫らく佇んで引きかえし、こんどはもう一方の鹿ヶ谷まで行く。
— 織田作之助 『天衣無縫』 青空文庫
もう一方の眼はあらぬ方に向けられていた。
— 織田作之助 『秋深き』 青空文庫
作例 · 標準
一人の意見だけでなく、もう一方の当事者の主張も聞かなければ公平ではない。
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赤と青のどちらにするか悩んだが、最終的にはもう一方の白い靴を選んだ。
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この道を行き止まりまで進むと、もう一方の幹線道路に合流できる。
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