全天
ぜんてん
名詞
標準
all heaven
文例 · 用例
また全天体の片隅で行われているあらゆる変化は必ず吾人の身辺にも幾分の影響を及ぼしているはずである。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
かくて最後に黒雲|悉く晴れて、全天全地光明を以て輝く時が予想せらるるのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
『左傳』や『史記』に明記してあるが如く、春秋の末期から戰國時代にかけて、諸侯の數の減少すると反比例に、郡縣の數は増加して居るが、始皇帝は全天下を郡縣にしたのである。
— 桑原隲藏 『秦始皇帝』 青空文庫
ヒマラヤを五も積み重ねた雲の峰が見る間に崩れ落ちたり、濃いインキの一点を天の一角にうった雲が十分間に全天空を鼠色に包んだり、電を閃かしたり、雹を撒いたり、雷を鳴らしたり、夕立になったり、虹を見せたり。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
この夕映えが燃える火の如き凄まじさで全天に広がった。
— シモン・ニューコム 『暗黒星』 青空文庫
全天には、まだ星が残っていて、空は全くの夜の色である。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
地平線の上がだいぶ明かるくなって、茜色を帯びてくる頃には、もう夜の色は空から消え、全天が青磁色に明かるんでくる。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
厚い層雲がひくく全天を蔽い、ただ水平線の近くだけが晴れていた。
— 中谷宇吉郎 『ツンドラへの旅』 青空文庫
作例 · 標準
全天に広がる星々を見上げながら、少年は夢を語った。
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全天に響き渡る雷鳴に、動物たちは怯えていた。
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その天文台は、全天をカバーする高性能な望遠鏡を備えている。
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