大黒
だいこく
名詞頻度ランク #16995 · 青空 429 例
標準
god of wealth
文例 · 用例
曲書きのおじさん大黒天の耳を書く所。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
そんなおかしな服装をして」 四郎は赤い羽織に大黒さまのような頭巾を冠っていた。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
お齒ぐろ溝の角より曲りて、いつも行くなる細道をたどれば、運わるう大黒やの前まで來し時、さつと吹く風大黒傘の上を抓みて、宙へ引あげるかと疑ふばかり烈しく吹けば、これは成らぬと力足を踏こたゆる途端、さのみに思はざりし前鼻緒のずる/\と※けて、傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。
— 樋口一葉 『たけくらべ』 青空文庫
十二 信如が何時も田町へ通ふ時、通らでも事は済めども言はば近道の土手々前に、仮初の格子門、のぞけば鞍馬の石燈籠に萩の袖垣しをらしう見えて、椽先に巻きたる簾のさまもなつかしう、中がらすの障子のうちには今様の按察の後室が珠数をつまぐつて、冠つ切りの若紫も立出るやと思はるる、その一ト搆へが大黒屋の寮なり。
— 樋口一葉 『たけくらべ』 青空文庫
お歯ぐろ溝の角より曲りて、いつも行くなる細道をたどれば、運わるう大黒やの前まで来し時、さつと吹く風大黒傘の上を抓みて、宙へ引あげるかと疑ふばかり烈しく吹けば、これは成らぬと力足を踏こたゆる途端、さのみに思はざりし前鼻緒のずるずると抜けて、傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。
— 樋口一葉 『たけくらべ』 青空文庫
十二 信如が何時も田町へ通ふ時、通らでも事は濟めども言はゞ近道の土手々前に、假初の格子門、のぞけば鞍馬の石燈籠に萩の袖垣しをらしう見えて、椽先に卷きたる簾のさまもなつかしう、中がらすの障子のうちには今樣の按察の後室が珠數をつまぐつて、冠つ切りの若紫も立出るやと思はるゝ、その一ツ構へが大黒屋の寮なり。
— 樋口一葉 『たけくらべ』 青空文庫
お齒ぐろ溝の角より曲りて、いつも行くなる細道をたどれば、運わるう大黒やの前まで來し時、さつと吹く風大黒傘の上を抓みて、宙へ引あげるかと疑ふばかり烈しく吹けば、これは成らぬと力足を踏こたゆる途端、さのみに思はざりし前鼻緒のずる/\と拔けて、傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。
— 樋口一葉 『たけくらべ』 青空文庫
これはたぶん商工業の繁昌を象徴する、例えば西洋の恵比須大黒とでも云ったような神様の像だろうと想像していたが、近頃ある人から聞くと、あれは男女の労働者を象ったものだそうである。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
作例 · 標準
大黒様と恵比寿様は、商売繁盛の神様として親しまれている。
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大黒天を祀る寺院は、全国各地に数多く存在する。
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この地方では、七福神の大黒様は豊作をもたらす神としても信仰されている。
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標準
monk's wife
作例 · 標準
貧しい時代、一家を支える働き手である母を「大黒柱」ならぬ「大黒」と呼んだ。
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彼は妻を「我が家の大黒だ」と冗談めかして紹介した。
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「おーい、大黒!今日の晩飯は何だ?」と、亭主が台所に声をかけた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
大黒(だいこく、おおぐろ)
だいこく
- 大黒 (冠位) — 日本で647年に制定され、648年から649年まで用いられた冠位。
- 大黒天の略。七福神の一柱。
- 大国主の別名。上記大黒天との習合による。そこから派生した文化として、「大黒柱」がある。
- 日本において、僧侶の妻(梵妻。浄土真宗では坊守という)の俗称のひとつ。上記大黒天が厨房の神であることから、調理のために雇った女使用人を指した語が意味を転じたもの。日本仏教の戒律史#近世の戒律参照。
- 大黒傘の略。江戸における番傘の別称の一つ。大坂の傘師・大黒屋に由来。
- 大黒舞の略。
- 門付芸のひとつで、室町時代に起こり、近世には特に江戸の吉原で行なわれた。
- 歌舞伎舞踊の演目「舞奏いろの種蒔(もうておりそえいろのたねまき)」の別題。上記の芸能を模写したもの。
固有名詞
- 日本人の姓の一つ。「大黒」で始まるページの一覧参照。
- 地名
- 大黒 (稚内市) — 北海道稚内市の町丁
- 大黒流 — 福岡市博多区の流(ながれ)
- 大黒山 — 中華人民共和国遼東半島にある山
- 大黒島 (曖昧さ回避)
- 大黒 — 日本の即席麺メーカー、大黒食品工業のブランド。
- 大黒工業 — 愛媛県四国中央市に本社を置く紙製品の製造・販売を行う企業
出典: 大黒 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0