先住者
せんじゅうしゃ
名詞
標準
former occupant
文例 · 用例
先住者が好きだったのだろう、畑のあちこちにかたまりあって、清純たぐいなき色香を見せている。
— 種田山頭火 『三八九雑記』 青空文庫
この貸家の先住者が忘れて行つたものらしい。
— 牧野信一 『創作生活にて』 青空文庫
が、その部屋を譲渡した先住者は一時そこを立退いてはいたが、荷物はまだそのままになっていた。
— 原民喜 『遥かな旅』 青空文庫
先住者と彼との間にゴタゴタがつづいた。
— 原民喜 『遥かな旅』 青空文庫
後藤君が此函館に來たについちや、何しろ僕等先住者が充分盡すべき義務があるんですからね。
— 石川啄木 『漂泊』 青空文庫
後藤君が此函館に来たについちや、何にしろ僕等先住者が充分尽すべき義務があるんですからね。
— 石川啄木 『漂泊』 青空文庫
僕はこの部屋の先住者にどんな複雑な事情があるにしろ、なるべく早く立退いてもらひたいと思ふ心で一杯だつた。
— 原民喜 『災厄の日』 青空文庫
その秋、私は土地会社の周旋で中野駅附近の汚ないアパートの一室を貸りたのだが、私から権利金を受取つた先住者は押入に荷物を残したまま身柄だけ一時立退いたかと思ふと、時折その部屋に現れてはそこを足場に担ぎ屋の商ひをつづけてゐた。
— 原民喜 『二つの死』 青空文庫
作例 · 標準
この古い屋敷には、かつて多くの先住者が暮らしていたという言い伝えがある。
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