爪弾き
つまびき異読 つめびき
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
playing with one's fingers (a guitar, etc.)
文例 · 用例
其間別に変った事も無かったが、一旦山※と親しんだという風説が、甚だ此の青年に禍して、彼は附近の人々から爪弾きされた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
えらい人はえらいが故に理解されない、変った者は変っているために爪弾きされる。
— 種田山頭火 『故郷〔扉の言葉〕』 青空文庫
化粧が終ると、エミ子は、親類中で爪弾きをされている従兄の、また従兄位に当る音楽学校を退学されて、今は銀座の蓄音器屋の嘱託しているピアニストの雄吉君のところへ電話をかけました。
— 渡辺温 『四月馬鹿』 青空文庫
」 栗栖は言っていたが、やっぱり呑み足りなくて、今一本取り、さっぱりしたようなしないような気持で、結婚の話を持ち出す汐を失い、銀子に爪弾きで弾かせて、歌を一つ二つ謳っているうちに時がたって行った。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
鞭影への恐怖、言いかえれば世の中から爪弾きされはせぬかという懸念、牢屋への憎悪、そんなものを人は良心の呵責と呼んで落ちついているようである。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
僧都 いや、いや、黒潮と赤潮が、密と爪弾きしましたばかり。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
これ位の情操と誇りを持たずして、どうして人に爪弾きされる男芸者という職におのれの良心に許されて身が勤まろうか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
なつかしいではないか、若いロセツチが生命の家のよろこびを古いソンネツトの形式に寄せたやうに私も奔放自由なシムフオニーの新曲に自己の全感覚を響かすあとから、寥しい一絃の古琴を新らしい悲しい指さきでこころもちよく爪弾きしたところで少しも差支へはない筈だ。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
作例 · 標準
夜のカフェで、彼女はアコースティックギターを爪弾き、美しい音色を奏でた。
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指先で弦を優しく爪弾き、彼はメロディーを確かめた。
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練習の成果で、彼女のピアノの爪弾きは以前よりずっと滑らかになった。
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