端厳
たんげん
形容動詞名詞
標準
correct and solemn
文例 · 用例
端厳微妙のおんかおばせ、雲の袖、霞の袴ちらちらと瓔珞をかけたまいたる、玉なす胸に繊手を添えて、ひたと、おさなごを抱きたまえるが、仰ぐ仰ぐ瞳うごきて、ほほえみたまうと、見たる時、やさしき手のさき肩にかかりて、姉上は念じたまえり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
端厳の性格、敬虔の行為、良将とのみ云わんや、有道の君子というべきなり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
希直の父|愚庵、師|潜渓の見も、亦大略|是の如しと雖も、希直の性の方正端厳を好むや、おのずから是の如くならざるを得ざるものあり、希直決して自ら欺かざる也。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
端厳微妙のおんかほばせ、雲の袖、霞の袴ちらちらと瓔珞をかけたまひたる、玉なす胸に繊手を添へて、ひたと、をさなごを抱きたまへるが、仰ぐ仰ぐ瞳うごきて、ほほゑみたまふと、見たる時、やさしき手のさき肩にかかりて、姉上は念じたまへり。
— 泉鏡花 『竜潭譚』 青空文庫
畏くもうつくしき夕かな、悲しき馬は微妙端厳なるその馬は見るまに不浄の五体より光を放ち仏の如き眩ゆさにしばしわななく。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
月の光を切々とすくう鰌すくいの端厳さはかつての鏡花散人も見たものだ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
後ろなるは、頭に宝珠瓔珞を纏い、頂に肉髻あり、妙相端厳、仄かに円光を負うておられるは、何さま尋常人ならずと見えた。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
紗燈の光は朝服をした端厳な姿の官人を映しだした。
— 田中貢太郎 『富貴発跡司志』 青空文庫
作例 · 標準
神社の本殿は、その威容と端厳さで参拝者を圧倒する。
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彼の態度は常に端厳で、周囲に尊敬の念を抱かせた。
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法廷の雰囲気は端厳で、誰もが静かに判決を待った。
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