醜怪
しゅうかい
形容動詞名詞
標準
monstrously ugly
文例 · 用例
且つ「蛙」といふ動物は、日本人にはとつては特殊の俳味的詩趣をもつて居り、夏の自然を背後に感じさせるやうな季節感をさへ有してゐるが、西洋人にとつては何等特殊の連想がなく、食用蛙の醜怪を思ひ出させる位のものであらう。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
どうしてもあれは、征伐せずには置けぬ醜怪極惡無類の人間として、描寫するつもりであつた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
笠井さんは、醜怪な、奇妙な表情を浮べて、内心、動乱の火の玉を懐いたまま、ものもわからず勘定をすまし、お茶代を五円置いて、下駄をはくのも、もどかしげに、「やあ、さようなら。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
謂わば、同臭相寄るという醜怪な図に過ぎなかったのかも知れない。
— 太宰治 『父』 青空文庫
二 ここに醜怪なる蝦蟇法師と正反対して、玲瓏玉を欺く妙齢の美人ありて、黒壁に住居せり。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
続いて眼に触れたのは醜怪なる※三人の屍体で、一人は眼を貫かれた上に更に胸を貫かれ、一人は脳天を深く刺れて、荒莚の片端を握んだまま仰反っていた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
『猫鮫』みたいな醜怪なる化物を、この世で初めて、エミ子もお雄坊も見せつけられたのです。
— 渡辺温 『四月馬鹿』 青空文庫
それは仕事にかかったが最後、昼夜ブッ通しに、血も涙もない鋼鉄色の瞳をギラギラさせる、無学な、醜怪な老職工だからであった。
— 夢野久作 『怪夢』 青空文庫
作例 · 標準
古い伝説に登場する妖怪は、醜怪な姿で人々を恐れさせた。
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その彫刻は、見る者によっては醜怪に感じられるかもしれないが、ある種の美しさも秘めている。
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彼の描く絵は、一見醜怪だが、その奥には深いメッセージが込められている。
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