乾皮
かんぴ
名詞
標準
dried hides
文例 · 用例
妻のいまわりはそのために乾皮った竹の皮だらけだった。
— 芥川龍之介 『死後』 青空文庫
その前にお婆さんから貰って来たヤクの乾皮を水に浸した。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
川名のもんたちや何もなしのすかんぴんになつてをるだ。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
甘辛い油揚げの中にいっぱいつまった飯、じとじと汁がたれそうなかんぴょうの帯。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
紙はつるつるしたのが自由自在だけれど、こちらは素かんぴん。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
かんぴょうでもいいから食べたい。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
かんぴょう 家族が病気で大騒ぎの時、いちじく印の灌腸薬を書生M君に大急ぎで買いにやりました。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
私が「オイ灌腸はまだか、早く早く」と待ち兼ねている時、M君は「いちじく印のものはありませんでしたけれども」といいながら一束のかんぴょうを携げて帰って来ました。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
作例 · 標準
南米から輸入された大量の牛の乾皮が、港の倉庫でなめし工場への出荷を待っている。
乾皮は生皮に比べて腐敗しにくく軽量なため、古くから遠隔地との交易において重要な交易品であった。
職人は、カチカチに硬まった乾皮を水に浸して戻し、次のなめし工程に備えて皮を柔軟にする。
保管中の乾皮に虫害が発生しないよう、倉庫内は常に低温かつ低湿度に保たれ、定期的に燻蒸が行われる。