生皮
なまかわ
名詞
標準
rawhide
文例 · 用例
表紙はズット大型の黒い皮表紙なんで……HOLY・BIBLEと金文字の刻印が打込んであって、牛だか馬だかわかりませんが、頑丈な生皮の包箱に突込んであります。
— 夢野久作 『悪魔祈祷書』 青空文庫
身には縞目も判らぬような襤褸の上に、獣の生皮を纏っていた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
窟の入口には薄黒い獣の生皮を敷いて、Xという字のように組まれた枯木と生木とが、紅い炎焔や白い烟を噴いていた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
市郎はお杉の手から燈火を受取って、左右の隅々を照し視たが、上も下も右も左も唯一面の嶮しい岩石で、片隅の低い岩の上には母子の寝道具かと思われる獣の生皮二三枚と、茶碗と箸と薬鑵のたぐいが少しばかり転がっているのみで、他には別に眼に入る物もなかった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
つい、四五ヵ月前まで、まだ野の草の香りがあって木の生皮を剥いた直ぐそのあとにも似た潤いも粘りも全身に需給されていた葛岡が、どうしてこんな人間になったでしょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ここ過ぎり街にゆく者、――婆羅門の苦行の沙門、あるはまた生皮漁る旃陀羅が鈍き刃の色、たまたまに火の布巻ける奴隷ども石油の鑵を地に投げて鋭に泣けど、この旱何時かは止まむ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
生皮をあつかうのはむずかしい仕事であるが、伝吉は少しくその心得があるので、焚き火の前でどうにかこうにかその腹を割いて其の皮を剥いだ。
— 熊の死骸 『半七捕物帳』 青空文庫
剥いだ生皮は自分の方で鞣してやると云って、伝吉が持って帰った。
— 熊の死骸 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
伝統的な太鼓の製作には、丁寧に処理された牛の生皮が欠かせない。
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狩猟で得た鹿の生皮を剥ぎ、なめして加工するまでには多大な労力を要する。
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生皮のまま放置すると腐敗してしまうため、早急に乾燥させる必要がある。
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