心像
しんぞう
名詞名詞-の形容詞
標準
mental image
文例 · 用例
しかしこの二つの、時間的にも空間的にも遠く距れた心像をつなぎ合せている何物かがあるだけはたしかでなければならない。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
作者の本当の顔を知っている場合には、歌によって呼び出される作者の心像の顔は無論ちゃんと始めから与えられたものである。
— 寺田寅彦 『宇都野さんの歌』 青空文庫
それにもかかわらず、作者によってはその心像の顔が非常に近く明瞭に浮ぶのと、なんだか遠い処にぼんやり霞を隔てて見るように思われるのとあるように思う。
— 寺田寅彦 『宇都野さんの歌』 青空文庫
理学者以外の世人にとっては、地震現象の心像はすべて自己の感覚を中心として見た展望図に過ぎない。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫
青い芋虫と真紅の肉片、家鴨と眇目の老人では心像の変形が少しひど過ぎるが、しかしこの偶然な一と朝の経験から推して考えてみるとフロイドの「夢判断」の学説も、そのことごとくが全くの故事付けではないかもしれないという気がして来るのである。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
それで今私が頭の中に有っている「帝展の心像」を取り出して、それについて何か書き並べるという事がそれほど不都合な事でもないと思った。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
帝展というものに対する私の心像を眺める時に先ず眼につくのはあの竹の台の桜の紅葉で、その次には会場の前に並んだ美々しい自動車の群である。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
彫刻部に関する私の心像は空虚である。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は自分の未来の鮮明な心像を描いた。
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彼の言葉は私の心に強い心像を残した。
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その小説は美しい心像を呼び起こす。
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