女の人
おんなのひと
表現名詞
標準
woman
文例 · 用例
それは恰度、音楽に鈍感な女の人が、オーケストラを聴いてゐて、フリュートなぞが単独に吹奏される部分でだけ、音そのものの物理的な快味にだけ感じ入るのに似てゐて、私は明治以降の殆んど全ての文学者が、外国文学の作品を読む時も、そんなやうなものであつたと云つても、強ち過言とは思はないのである。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
そんな奇麗な手のお手紙を貰つた女の人が、此の世の中に幾人あるのか知ら?
— 中原中也 『夢』 青空文庫
するとしばらくたってから、年老った女の人が、どこか工合が悪いやうにそろそろと出て来て何か用かと口の中で云ひました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
とりわけ女の人の声には、どこか皮膚の表面を撫でるような、甘美でうっとりとした魅力があった。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
子供を背負ッて帯を除して、兵隊の横を小走りに行く女の人を見る。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
彼女の人気が沸騰するにしたがって、ために暑気は加わるばかしだ。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
「その女の人相というのはちっとも判らなかったかえ」 その女が白地の手拭をかぶって、白地の浴衣を着ていたのは、お伊勢もたしかに認めたが、そのほかのことは夜目遠目でやはりはっきりとは判らなかった。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
向ふから女の人と子供がやって来る。
— 宮沢賢治 『山地の稜』 青空文庫