蟹
かに異読 カニ
名詞頻度ランク #13794 · 青空 1889 例
標準
crab
文例 · 用例
欄下の溜池に海蟹の鋏動かす様がおかしくて見ておれば人を呼ぶ汽笛の声に何となく心|急き立ちて端艇出させ、道中はことさら気を付けてと父上一句、さらば御無事でと子供等の声々、後に聞いて梯子駆け上れば艫に水白く泡立ってあたりの景色廻り舞台のようにくる/\と廻ってハンケチ帽子をふる見送りの人々。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
」といふ素朴の疑問に就いて鷹揚に首を振つて考へ、「砂濱の萩の花も、這ひ寄る小蟹も、入江に休む鴈も、何もこの私を批評しない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
しかし考えてみると、例えば子供の時分に同じお伽噺を何遍でも聞かされたおかげで年取って後までも覚えておられるが、桃太郎でも猿蟹合戦でも、たった一度聞いて面白いと思ったきりだったらおそらくとうの昔に綺麗に忘れてしまったに相違ない。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
ところがいま、模索した程度に過ぎないものの、福慈岳の存在に出遇ってみると、それ等のものは一時にけし飛び、自分なるものを穴に横匍う蘆間の蟹のように畸形にも卑小に、また、経めぐって来た永い歳月を元へ投げ戻されてただ無力の一|孩児とにしか感じられない。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
もし小江の葦蟹を貰ったら辛塩を塗り臼でついて塩にして永く貯えの珍味とする。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
一、五月 二|疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話てゐました。
— 宮沢賢治 『やまなし』 青空文庫
蟹の子供らもぽつぽつぽつとつゞけて五六粒泡を吐きました。
— 宮沢賢治 『やまなし』 青空文庫
』兄さんの蟹は、その右側の四本の脚の中の二本を、弟の平べつたい頭にのせながら云ひました。
— 宮沢賢治 『やまなし』 青空文庫
作例 · 標準
「見て!このズワイ蟹、身がぎっしり詰まってて、味噌も濃厚そうだよ」
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冬の北海道へ蟹を食べに行くツアーを予約したが、今からカニしゃぶと焼きガニのどっちを先に食べるか悩んでいる。
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磯遊びをしていた子供たちが、岩の隙間に隠れている小さな蟹を見つけて大はしゃぎしていた。
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「蟹を食べている時って、みんな無言になって必死に身をほじり出しちゃうよね」
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