燗番
かんばん
名詞
標準
person in charge of warming sake in a bar
文例 · 用例
さっきから、燗番をしながら、樽から徳利の方へ移すときに、茶碗で幾杯も幾杯も盗み飲みをしたので、すでにとろりとした目付をしていたが、目の前にあった杯洗の水をこぼすと、元気よくこれを前に突き出した。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
お君ちやんと呼ばれた娘の方を兵野が眺めると、丈のすらりとした細おもての、髪を桃割れに結つた、一見、場末の雛妓風に装つた小娘が、おでんの鍋の傍らで燗番役をつとめてゐた。
— 牧野信一 『露路の友』 青空文庫
一家の締をしている、四十六七になった、ぶよぶよ肥りの上さんと、一日小まめに体を動かしづめでいる老爺さんとが、薄暗いその囲炉裏の側に、酒のお燗番をしたり、女中の指図をしたりしていた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
ちッたアそこで燗番でもするがいいんさ。
— 広津柳浪 『今戸心中』 青空文庫
「――老人、そのお流れを頂かして貰おう、――おや、これも空になっとるか、おい」 彼は立ちあがってお燗番を手招ぎした。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
帳場でお燗番をしていたおけいのところに行って、身を投げだした。
— 豊島与志雄 『別れの辞』 青空文庫
女主人の芳江は、長火鉢のそばに肥った体を据えて、お燗番をしながら、人々の話を笑顔で聞いていました。
— ――近代説話―― 『渡舟場』 青空文庫
奥の室で、お燗番をしたり、野菜をえり分けたり、下駄の鼻緒を拵えたり、ほどき物をしたりする。
— 豊島与志雄 『花ふぶき』 青空文庫
作例 · 標準
カウンターの奥では、燗番が黙々と日本酒を温めている。
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今日の燗番さんは、お酒の種類についてとても詳しくて話が弾んだ。
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あの店の燗番が淹れる熱燗は、冷えた体にじんわりと染み渡る。
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