思いのまま
おもいのまま
名詞
標準
as one pleases
文例 · 用例
この頃はまた写真電送機というものが成効に近づいて写真画図のごときものを一瞬間に遠距離に送る事さえ思いのままになろうという事である。
— 寺田寅彦 『写真電送の新法』 青空文庫
うら若い青年、まだ人の心の邪なことや世のさまのけわしい事など少しも知らず、身に翼のはえている気がして、思いのまま美しい事、高いこと、清いこと、そして夢のようなことばかり考えていた私には、どんなにこれらのことが、まず心を動かしたでしょう。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
もう少し心とからだの安息を与えて、思いのままに彼の欲する仕事に没頭させた方が、かえって本当にこの稀有な偉人を尊重する所以でもあり、同時に世界人類の真の利益を図る所以にもなりはしまいか。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
それで、前者では練習さえ積めばかなりの程度までは思いのままにあらゆる有様を再現することが出来るが、後者の方では二度と同じ結果を出すまでに何度試みを繰返さなければならないかを、確実に予言することが出来ない。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
一万五千円の学費つかって、学問して、そうして、おぼえたものは、ふたり、同じ烈しき片思いのまま、やはりこのまま、わかれよ、という、味気ない礼儀、むざんの作法。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
はじめは、いくらか系統的な叙述の形式を取ろうと企てたが、それは第一困難であるのみならず、その結果はただの目録のようなものになってしまう恐れがあるので、むしろ自由に思いのままに筆を走らせることにした。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
働く人の働き如何によって、真、善、美の理想は、思いのままに取出せる無尽蔵の庫であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
けれども、夢にも快く逢える事か、似た人にさえ思いのままには口も利けない。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
例句