天然に
てんねんに
副詞
標準
naturally
文例 · 用例
それぞれちがった色硝子の障子で天然の色を三通りに濾し分け、別々に撮った三つの写真版を赤黄青の三色で重ね刷りにするという趣向であって、絵具の調合などが巧みにゆけば相応に天然に近い色が出来る。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
人間が光度計を発明するよりもおそらく何万年前からこんなものが天然にあったのである。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
吾々が存在の光栄を有する二十世紀の前半は、事によると、あらゆる時代のうちで人間が一番思い上がって吾々の主人であり父母であるところの天然というものを馬鹿にしているつもりで、本当は最も多く天然に馬鹿にされている時代かもしれないと思われる。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
その災禍を起こさせたもとの起こりは天然に反抗する人間の細工であると言っても不当ではないはずである、災害の運動エネルギーとなるべき位置エネルギーを蓄積させ、いやが上にも災害を大きくするように努力しているものはたれあろう文明人そのものなのである。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
人事を離れた天然に就いても、前同様の批評を如何な読者も容易に肯わなければ済まぬ程、作者は鬼怒川沿岸の景色や、空や、春や、秋や、雪や風を綿密に研究している。
— ――長塚節著『土』序―― 『『土』に就て』 青空文庫
温泉の町の、谿流について溯ると、双六谷と言ふのがある――其処に一坐の大盤石、天然に双六の目の装られたのが有ると言ふが、事実か、と聞いたのであつた。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
ここに限らず女の農作をしているのを途中でいくらも見かけたが、派手なあざやかなしかし柔らかな着物の色がいずれも周囲の天然によく調和していた。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
われわれが存在の光栄を有する二十世紀の前半は、事によると、あらゆる時代のうちで人間がいちばん思い上がってわれわれの主人であり父母であるところの天然というものをばかにしているつもりで、ほんとうは最も多く天然にばかにされている時代かもしれないと思われる。
— 寺田寅彦 『からすうりの花と蛾』 青空文庫
作例 · 標準
彼は天然に才能があるが、努力も怠らない。
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この植物は、天然にこの山に自生している。
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「え、こんなに簡単にできるの?天然にすごいね!」
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