染み渡る
しみわたる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to penetrate
文例 · 用例
今度は腹まで染み渡るやうな心持が、何とも云へない程好かつた。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
ぼくにはよく解らないながら、川北氏の一言一句はネルチンスキイの肺腑に染み渡るとみえ、彼はいかにも恐縮した様子で、「I'm sorry.」を繰返しては頷いていました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
なんだかこう節々に、結構な3660ワルプルギスの夜の楽が染み渡るようだ。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
こんな時に飲む酒は、いつも以上に染み渡る……しかし、そこへお前さんが、現れた。
— 福永信 『三重塔にて』 青空文庫
しかし自分はこの音が嗜きなので、林の奥に座して、ちょこなんとしていると、この音がここでもかしこでもする、ちょうど何かがささやくようである、そして自然の幽寂がひとしお心にしみわたる!
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
やがてまた音と、運動と、触覚――体じゅうにしみわたるぴりぴり疼く感覚。
— THE PIT AND THE PENDULUM 『落穴と振子』 青空文庫
夕日はしだいに低く、水の色はだんだん納戸色になり、空気は身にしみわたるようにこい深い影を帯びてきた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
五臓六腑にしみわたる朝酒のほろ酔機嫌で!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
冷え切った体に、温かいスープの味が染み渡る。
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彼の歌声が、静まり返ったホール全体に染み渡っていく。
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夕暮れ時の寂しさが、心の奥底まで染み渡るようだった。
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