梓弓
あずさゆみ
名詞
標準
catalpa bow
文例 · 用例
ちはやびと 宇治の渡りに、渡り瀬に立てる梓弓檀弓。
— 折口信夫 『日本文章の発想法の起り』 青空文庫
梓弓檀弓(応神記)弓の材料なる梓と檀とを譬喩に使うたのである。
— 折口信夫 『日本文章の発想法の起り』 青空文庫
梓弓手爾等里母知弖、劔大刀許之爾等里波伎、安佐麻毛利 由布能麻毛利爾大王能三門乃麻毛利 和礼乎於吉弖且比等波安良自等、伊夜多弖於毛比之麻左流。
— ――その基礎論―― 『日本文学の発生』 青空文庫
この長歌は、「やすみしし吾大王の、朝にはとり撫でたまひ、夕にはい倚り立たしし、御執らしの梓弓の、長弭(中弭)の音すなり、朝猟に今立たすらし、暮猟に今立たすらし、御執らしの梓弓の、長弭(中弭)の音すなり」(巻一・三)というのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
梓弓はアヅサユミノと六音で読む説が有力だが、「安都佐能由美乃」(巻十四・三五六七)によって、アヅサノユミノと訓んだ。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
この巻の、「梓弓引きてゆるさずあらませばかかる恋にはあはざらましを」(巻十一・二五〇五)は、女の歌で、やはり身を寄せたことを「許す」と云っている。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
かへらしとかねて思へは梓弓なき数にいる名をそ止むる(楠正行) 君国のために生命を捧げることが臣子の本懐とするところでありますから、最期を飾るといふことは、最も死甲斐のある死に方をすることであり、犬死といふことが最も恥とされてゐます。
— ――力としての文化 第二話 『日本文化の特質』 青空文庫
君が代、梓弓、神路山の三番が続けて舞われる。
— 佐藤垢石 『美音会』 青空文庫
ウィキペディア
梓弓(あずさゆみ、あづさゆみ)は、武具のほか、神事などに使用される梓(アズサ)の丸木で作られた弓。名は梓巫女(東北地方等に分布する巫女)が使用したことに由来する。枕詞の一つになっている。
出典: 梓弓 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0